スタッフのお仕事(秘書・事務)

弁護士秘書の業務は、法律事務所に相談にいらっしゃる依頼者の方を弁護士といっしょにサポートしていく、非常にやりがいのある仕事です。弁護士のスケジュールの管理、電話アポ入れ、来客応対、顧客フォロー、書面作成、調査、証拠作成、裁判所での謄写や接客などが主な仕事になります。

事務の仕事は法律事務所に関わるすべての方々が滞りなく仕事をこなせるようにするバックオフィスの重要なお仕事です。資料のデータ化(PDF化)、電話受付、請求書発送、郵便物収受、お茶出し、掃除、新規の法律相談受付、秘書サポートなどが主な仕事になります。

事務局長の高本さんに事務局(秘書と事務)のお仕事についてお話しいただきます。

事務局の1日

事務局の仕事全体を考えた時に、弁護士が自分の仕事に専念できるように一般的な仕事は先回りしておくことが重要だと考えています。事務局ではスタッフ全員がこのことを自覚して行動するようにしています。私自身は、秘書として弁護士が依頼者と職務について集中して話せるように、専門用語や制度上の説明などの事務的なことで依頼者の方が疑問に思う点については分かりやすくフォローさせていただくように工夫しております。

事務局のスタッフの1日を、当事務所に応募していただける皆様のために分かりやすくご説明させていただきます。どのような仕事をしているのか想像できるように、複数のスタッフの仕事を混ぜてサンプル化してお話ししますのでご了承ください(笑)。

午前9時30分

メールチェック、弁護士への報告、事務局メンバーへの指示等

出社したらメールのチェックと1日の作業を入念に確認します。私の場合は、自分の秘書としての当日業務を確認し、事務局のメンバーに指示するものは指示します。また、弁護士に伝えておくべきことは転送等で伝えておきます。

午前10時

郵便物、FAXの割り振り等

事務所に届いた郵便物と当日送られてきたファックスを事務局メンバーに割り振ります。資料を割り振られたメンバーは資料のデータ化(PDF化)作業を行います。

午前11時

書類発送、振込等

弁護士・秘書から事務局メンバーに渡された指示を、それぞれがこなしていきます。指示内容には書類の発送や振込などがあります。

午後0時

昼休み

12時から昼食になります。
※月に1回は親睦会的な昼食会を外食またはデリバリーで行っています。

午後1時

来客対応

秘書は新規の来客対応で最初の20分程度ヒアリングをいたします。弁護士の相談にも同席をします。
※同席することにより、弁護士の説明を理解し、次回以降の業務に活かすようにしています。

午後2時

受任の事務手続き

1時からの新規相談が受任になった場合は委任契約書を作成し、ファイルを作成します。今後どういった流れで業務を行うのか弁護士に確認し、業務の見通しを立てます。

午後3時

新規相談の電話受付

電話が多く掛かってきた場合、事務局で分担して、電話の新規相談の電話を受付けます。相談内容と相談の可否を確認します。アポ取りなどを含め1件30分程度になります。相談内容は離婚、交通事故などの案件が多いです。

午後4時

証拠・証拠説明書作成

弁護士が作成した資料を元に証拠と証拠説明書の素案を作成します。

午後5時30分

依頼者の方へお電話

交通事故でご依頼いただいているお客様には定期的に電話を掛けて、現在の治療の進捗を確認して弁護士に報告しています。

午後6時

1日のまとめ

当日中の業務に抜けがないか確認して、午後6時30分に1日の業務が無事終わります。
※子供の迎えがある事務局メンバーはフレックスタイムにしている場合があるので、こちらのイメージより早く上がっているケースがあります。

Q:入所前まではどのようなお仕事をされてきましたか。

IT系の企業で社長秘書と営業サポートをしておりました。このときは小さな会社だったので、何でもやりました。法律事務所は管理などベースの部分では、一般企業と比べて特別な仕事環境ではありませんので、一般企業での事務経験はどんなことでも役立つと思います。私もこの時の事務の経験が非常に役立っております。また、事務局メンバーの業務は多岐に及び、忙しいときはお互いをフォローしながら対応しているので、何でもやる意欲のある事務系のゼネラリストが求められていると感じています。
ちなみに、私は出産後に食品会社で1年程度パートはしていましたが3、4年のブランクがありましたが、ブランクに関してもやる気があれば全く関係ないと実感しています。

Q:法律事務所に対する印象は入所前と現在では変わりましたか。

思ったよりソフトなイメージです。最初は弁護士という職業の方が少し怖いというイメージがあったのですが、全然そんなことはありませんでした。

Q:今一番やりがいを感じていることは何ですか。

やっぱり、依頼者の方から感謝されたときが一番うれしいです。あと、やはり私たちは弁護士を支える仕事なので、弁護士とのコミュニケーションがうまく取れていて、弁護士が自分の仕事に専念できているなと感じる時はやりがいを感じます。そして、自分が新規相談から解決まで通して関わった案件が終わった時には何とも言えない充実感を感じます。

Q:最後にこれから法律事務所DUONに応募される方へ一言お願いします。

一般的には弁護士に相談するという経験はそれほどないと思いますので、法律事務所を敷居が高いと感じるかもしれません。法律事務所を、問題を抱えてる方をサポートして問題解決に導くという側面から見たときに、依頼者の方の顔がよく見える仕事ですので、一般企業のバックオフィスでは感じられない達成感があります。また、当事務所は子育てとの両立がしやすい環境ですので、私と同じ子育て中の方にはおすすめできます。事務所の雰囲気が明るい、弁護士の先生がやさしい、未経験者にもやさしいというポイントはおすすめだと思います(笑)。

この記事は弁護士が監修しています。

片島 均(弁護士)弁護士法人法律事務所DUON
茨城県弁護士会所属(登録番号:42010)

交通事故、相続、借金破産、離婚、刑事事件、不動産、企業法務(労働問題)など幅広い分野に対応。
代表を務める弁護士法人法律事務所DUON はほぼ全ての分野の法律問題をお取り扱いしています。全体の案件数としては、地域柄もあり「離婚事件」や「交通事故事件」「破産事件」「相続問題」等のお取り扱いが多いですが、法人・事業者様の労使問題等にも力を入れており、特に地元の中小企業の経営者様を中心にご相談いただいております。